前回40万円の損失を出して・・・
こんにちは!
カーズです。
今回は株式投資【失敗編】 vol.1の続きとなっております。
前回、大幅な損失を出してしまった私の次の一手、それは「信用取引」を開始するという事でした。
株式投資に詳しくない方は信用取引ってなんなのさ?という方も多いのではないかと思います。
通常の取引は現物取引といって、現金と引き換えに株を売買します。
それに対して信用取引とは、現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。
なんと!最大預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。
下落相場では空売りを行う事もでき、高く売った株を安く買い戻す事で利益を出すこともできます。
ただし、下落すると追加の担保が必要となり(追証)担保が用意できないと強制決済となるので、下落局面での長期保有には向いていません。
例えば、100万円の資金で300万円くらいまでの株が買えるのです。普通に投資しているより大きな利益が出る、それが信用取引。
新しく信用取引を始めた私、簡単に数十万の利益を出す事ができ、さらに空売りまでできるので、下落相場で利益を出すこともできるようになりました。
問題は私、この段階でまだVol.1の反省ができていませんでした。タイムマシンがあれば殴ってでも止めにいきたいです。
反省が出来ていない私は言うまでもなく、買いでも売りでも損失を膨らませていきます。
信用取引は赤い彗星ばりに、3倍の利益を出すことができるのですが、損失も3倍になるということを理解できていなかったのです。
いつの間にか160万円残っていた資金は75万まで減少していました・・・
・・・アホですな
一発逆転のマスク相場
そして令和最初の年に始めた私の投資は悲惨な結果で終わりました(自業自得ですが)。
ここで初めて私はVol.1の反省を活かしてトレードを開始します。そして丁度日本、いや世界にあの「ウィルス」が迫っている時期でした。
そうです、新型コロナウィルス・COVID-19が中国で発生したとニュースになっていたあの時期です。
そして株式市場ではマスクや防護服などが注目される「マスク相場」が始まります。
私も【7980:重松製作所】【3111:オーミケンシ】という銘柄に注目して信用取引を使って株を買うことにしました。
マスク関連の株価は毎日のように急上昇していき、私の持っていた銘柄も乱高下しながら上昇していきます。
私は数日中に利益確定を行い、下がった押し目を狙って再度購入する短期トレードのスタイルで買い向かいました。
結果、毎日本業の月収を超える利益を生み出し、あっという間に元手の200万円まで資金を増やすことに成功しました!
信用取引はハイリスク・ハイリターン。
今回はとても上手くいったから、ここでやめておくべきだったね・・・。
相場にはいつか終わりが来るものです。
そしてマスク相場にも最期の時が訪れます。
忘れもしない2020年1月終わりの出来事でした。
私は元手の200万円を取り戻して、そこで欲を出してしまいました。
あと50万円くらい欲しいな・・・と。
それが破滅への入り口だったことを私はまだ知りません。
マスク相場は1月で終わるだろう、薄っすらとそれは分かっていたのですがスケベ心がストップ高寸前の重松製作所とオーミケンシの株を買わせてしまいます。
それから数時間後、仕事を終えて株価を見てみるとストップ高していた2銘柄とも大幅に下落しており、それぞれ30万円超の含み損となっていました。
顔が青くなりましたが、明日はきっとまた上がるはず・・・と思い証券アプリを閉じました。
そして次の日。
思惑通り、重松製作所は前場(午前中の相場)で昨日の買値を上回りました!そしてこちらは約定。
しかし、オーミケンシは一瞬上がったものの私の買値には届かず、ズルズルと下がっていきます。
今の私ならもうこの段階で30万円損切していましたが、当時の私はその現実を受け入れられませんでした。
その後、オーミケンシは毎日のように株価が暴落していきます。
この裏では重松製作所やマスク相場の主役だった川本産業が数日間寄らずのストップ安で大暴落を起こしています。大分危ない橋を渡っていた事が分かりますね
しかし、私は現実を認めませんでした。
明日反発するはず!
こんなにいい材料があるし日本でもコロナウィルスの感染が広がりだしているのに!
なんで!
そんな事を自分の中で言い訳にしながら数日の時が経ちました。
そして私は失意の中、震える指で‐120万円の損切を行いました。
結局、欲をかいてマスク相場前に逆戻りしちゃって、毎日吐きそうでした。体重も20㎏くらい落ちた気がします。
今回良かった部分は一つだけ。
・トレンド相場の流れを読んで上手に取引できた。
信用取引の良さを最大限に引き出せたのではないかと思いますが、この相場自体ギャンブルみたいな相場でした。
業績が伴わず、思惑だけで膨らんでいく風船のようなものです。私がまたこういう相場に遭遇しても信用取引を使ったギリギリの勝負など二度とやらないと思います。
今回も反省点の多い取引でした。
・信用取引のレバレッジを限界まで使用。
(自分の限界の3倍の取引を行った)
・相場の終わりが読めていたのに欲を出して手を引かなかった。
・大暴落の局面で損切を行わなかった。
・現実を認めようとしなかった。
リスク管理さえもう少ししっかりしていたら被害は最小限に済んだ話でした。
次の次くらいでお話しますが、株で失敗する人の最大の特徴はメンタルの弱さではないかと思います。
信用取引は大きく稼ぐ事が期待できる反面、下落時のリスクも非常に高いです。
本来であれば今回のマスク相場や、同じく思惑で大きく乱高下する「バイオセクター」「ゲームセクター」などでも使うべきでは無いでしょう。
まさに諸刃の剣、使用する際はリスクをしっかり理解して使わないと大火傷します。
今回信用取引で大失敗した私。
信用取引は辞めて現物取引、そしてギャンブルみたいな相場ではなく、成長株への長期投資に切り替えよう、そう誓います。
しかし株式市場の厳しさは容赦なく初心者に襲い掛かるのでした・・・。
次回、株式投資【失敗編】 vol.3 は「コロナショック」について語りたいと思います。